オーバーホール
SHIMANO 05' TWINPOWER

必要工具・用具
プラス・マイナスドライバー
スパナ
六角レンチ
オイル・グリス
エアーダスター
綿棒


今回は05' TWINPOWER 2500を分解します。



分解の前に、六角レンチについて説明します。

シマノのリジッドサポートドラグ採用機種には全て、
ドラグラチェット部の固定にイモネジが使われています。



問題なのはその大きさです。
0.9mmのレンチを用意しなければなりません。
家庭で常備している方は少ないと思います。


そんな中、おすすめなのがこちらです。

ザ・精密六角棒レンチ



そう、実はダイソーに売っています。
知っている人は少ないですよ・・・
ぜひ購入しておきましょう^^

さて、いよいよ分解です。

まず、スプールとハンドルを外します。



次に、スプール調整ワッシャーを抜きます。



六角レンチでイモネジを外します。



イモネジを外し、ラチェット部も全てシャフトから抜きます。
紛失しやすいので、レンチに差したまま置きます。



次にローターを外します。
スパナで外すのですが、
アルテグラクラスから
逆ネジになっていますので、
「の」の字に回して緩めます。
※「UNSCREW」とローターに書いてあれば逆ネジです。



ローターがとれました。



ここで、オーバーホールしたい場所によって分解手順が変わります。

マスターギア(メインギア)の分掃のみの場合、
ローラークラッチを取り外す必要はありません。


ピニオンギアまで分掃したい場合はローラークラッチを
取り外す必要があります。

逆に言えば、ピニオンギアのみ分掃したい場合、
マスターギアまで分解する必要はありません。

今回は、マスターギア→ピニオンギアの手順で分解します。

まず、本体のフタを外します。3つのネジです。



フタが外れました。



この時、ベイルオープン用パーツを紛失しやすいので
注意してください。逆転ストッパー近くの部品です。
(無くてもベイルは返りますが・・・)



マスターギアを外し、綿棒・エアーダスターで掃除後
ベアリング・軸:オイル、ギア:グリス を注入します。



普段はここまですれば十分ですが、今回はピニオンギアまで
分解する手順を載せていきます。

ピニオンギアを外す前に、ローラークラッチを外します。
ローラークラッチには2種類のネジが使われていて、
皿ネジ:ローラークラッチと本体固定
鍋ネジ:ローラークラッチの固定

となっています。
ピニオンギア取り外しが目的なので、皿ネジ×3を外します。
※ローラークラッチは小さなバネと短シャフト
から構成されていて、分解すると組立が面倒です。



ローラークラッチを外します。
この時、逆転ストッパーがオンになっていると
うまく外れないので、オフにしてから外してください。



これでピニオンギアまで分解できました。



分解したパーツを掃除・グリスアップした後、
逆手順で組み立てれば終了です。
ラインローラーへの注油も忘れずに。
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